2020/04/07 12:46
SLOW BREW GUIDE
ご家庭でも美味しいコーヒーを楽しんで頂くため、ドリップコーヒーの抽出方法をご紹介します!
これから紹介するやり方は、完璧な方法とは言い切れませんが(コーヒーの世界は進化し続けています!)
最適な抽出方法を見つける良いスタートポイントになるはずです。
これらは、私たちのバリスタとトレーナーが話し合いを重ね、テイスティングを繰り返し完成したものです。
バリスタとホームブリュワーの皆様の参考になれば嬉しいです。
ENJOY!
POUR OVER :ドリップコーヒー
POUR OVER(ドリップ)スタイルでは、鮮やかで口当たりの柔らかいコーヒーを抽出することができます。
適温に温めた浄水を、挽いたコーヒーの上に注ぎ、フィルターを通してカップへ落とします。
全ての抽出方法の中で、おそらく一番単純なやり方ですが、カップに表現できる風味は素晴らしいものです。
WHAT YOU’LL NEED : 必要な器具
ドリッパー
Single O ではHARIO V60をオススメしています。軽くて丈夫な金属ドリッパーは、熱伝導性が良く、ペーパーフィルターを湯通しするだけで器具も温めることができるので、迅速な抽出が可能です。耐久性にも優れているので、アウトドアでの抽出にも向いています。しっかりした材質で、個体差も少ないメタルドリッパーは皆様におすすめしたい逸品です。
こちら(HARIO V60 メタルドリッパー マットブラック)よりお買い求めいただけます。
ペーパーフィルター
ハリオ製V60タイプのドリッパー、円すい型のドリッパーにご使用できるペーパーフィルターはこちらよりご購入いただけます。
グラインダー(ミル)
抽出するコーヒーの味を決める最も重要なアイテムとなるのがグラインダーです。手挽き、電動、業務用と様々なグラインダーがありますが、予算に合わせた商品を購入する事をおすすめ致します。
ハンドミル
電動家庭用
業務用
お湯を注ぐケトル
お湯を注ぐケトルは細口で注げ、湯量やスピードの調節が簡単なものがオススメです。Single O Japanではお湯を入れる時も簡単なこちら(KINTOプアオーバーケトル 900ml)のケトルを使用しています。
デジタルスケール & タイマー
美味しいコーヒーを作るにはレシピが必要です。再現性を高める為、より良い抽出方法を追求するには重さと時間を計ることが非常に重要になります。重さを計るスピードと正確さを求める為、Single O Japanではこちら(acaia デジタルコーヒースケール)を使用しています。
他にも様々なタイマー付きのスケールがありますのでいくつかご紹介します。
ZMAYA STAR(電池式)
HARIO V60 ドリップスケール(電池式)
HARIO V60 メタルドリップスケール(充電式バッテリー)
抽出したコーヒーを受ける容器
1杯分を抽出するにはお気に入りのマグなどに直接抽出しても良いでしょう。2杯分以上を抽出する際はサーバーが必要になります。出来上がったコーヒーがよく混ざるように上部が狭くなっている容器がオススメです。
こちらも様々な商品がありますが、Single O Japanではこちら(KINTO SLOW COFFEE STYLE S02 コーヒーサーバー 600ml)の商品を使用しています。
適したコーヒ豆の分量・湯温
基本レシピとして、12gのコーヒー豆に対し、200gのお湯を使用します。(60gのコーヒー豆に対して1リットルのお湯の割合)
手順
1) 器具を揃えて、お湯を沸かす
用意した水を92〜96度まで加熱する。沸騰した後1、2分待つとちょうど良い。
2) ペーパーフィルターのセット
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、紙のにおいを取り除くため、お湯でペーパーフィルターを湯通しする。
3) コーヒー豆を挽き、コーヒー豆をペーパーに入れる
コーヒー豆を12gはかり、中挽きにする。コーヒー豆を1のフィルターに入れ、スプーンなどで真ん中にくぼみを作る。種を植えるような感覚で。
4) 抽出
フィルターと、コーヒーを受ける容器を重ねてスケールに乗せる。注ぐお湯の量を計れるようにするため、スケールの表示をゼロに戻す。
タイマーをスタートし、先ほど作った種を植えるようなくぼみに、ゆっくりと優しく50gのお湯を投入し、コーヒーを膨らませる。この作業は、全てのコーヒー豆から良い成分を取り出す為に行います。バリスタによってはこのステージで、スプーンを使ってかき混ぜる人もいます。撹拌をするかどうかはお好みで。
タイマーが30秒に達し、膨らんだ豆がもとに戻ったら次のお湯の投入を開始する。始めは50gの投入後(蒸らし)、30秒の時点で75gのお湯を投入(スケールは125gを示している)、60秒の時点で最後の75gを投入する(スケールは200g)やり方で試して下さい。もしくは50gの投入後の30秒の時点で残りの150gを一気に投入するやり方も良いでしょう。お湯をどのように注いでいくかで、最終的なカップに出る品質が変わることもお楽しみください。
ドリップにあるお湯が落ちきったら、美味しいコーヒーの出来上がりです!